2009年10月27日火曜日

【天皇賞・秋】二千でも燃えるブルースリ!


2009.10.27 05:04
【天皇賞・秋】二千でも燃えるブルースリ!
休み明けの京都大賞典を勝ったオウケンブルースリ。その後さらに調子を上げている【フォト】

 6カ月半ぶりの京都大賞典を快勝したオウケンブルースリが、さらに調子を上げている。昨年の菊花賞馬が久々の勝利で 弾みがつき、コンビを組む内田博幸騎手(39)も、先週は土日で8勝と勢い十分。力勝負になるケースが多い東京芝2000メートルで、強さを再び見せつけ る。

京都大賞典を快勝して復活した昨年の菊花賞馬オウケンブルースリが、2つめのGIタイトル奪取へ上昇気配を見せている。

  菊花賞や京都大賞典を勝っているステイヤーのオウケンブルースリにとって、今回のポイントは未勝利戦以来、久しぶりに走る2000メートルだろう。しか し、天皇賞・秋の舞台となる東京2000メートルは中距離馬だけの場でなく、マイラーでもステイヤーでも勝っているコース。条件不問で強い馬が勝利に最も 近いコースなのだ。

 この天皇賞出走へ、1着で収得賞金を加算しなければならなかった京都大賞典。いわば、負けられない戦いで結果を出したことは、この馬の強さを改めて証明した。

 「前走は状態さえまともなら、負ける相手ではなかった。春に比べてパワーがついてきたし、この秋はこの馬と一緒に歴戦の古馬と戦うのが楽しみ」。主戦の内田博幸騎手は絶対の自信を持って挑んでいた。

  東西総合首位を走るウチパクは25日の東京で特別レース3連勝を含む5勝、土日で8勝の固め打ちをして今年のJRA通算勝利を125勝に伸ばした。2位の 武豊騎手とは15勝差で、大井から移籍2年目にしてリーディングジョッキーの座が有力になっている。鞍上のリズムも最高潮で大一番を迎えることができる。

  馬のリズムも絶好だ。6カ月半の休み明け、しかも59キロを背負った京都大賞典で激走した疲れが心配されたが、反動は全くなかった。「腰に不安があったの で、この中間は万全を期してPコースを使っています。本当に腰はパンとしたし、馬体もボリュームアップしていますよ」と担当する塩津調教助手はひとまわり 成長した愛馬に目を細める。

 完全復活を遂げたオウケンブルースリが、パワーで東京芝2000メートルを制す可能性は十分ある。(



2009年10月25日日曜日

【菊花賞】アンライ、京都で鮮やかに復活だ


2009.10.25 05:07

 《本紙の狙い》アンライバルドを本命に推す。前哨戦の神戸新聞杯(4着)は気負ったぶん、スムーズなレースはできな かったが、内容そのものはそれほど悪くなかった。この中間は落ち着きを取り戻しており、動き、気配とも絶好。2週続けて追い切りの手綱を取った岩田康騎手 は、3000メートル克服の手応えを感じとっている。京都は過去3戦2勝。直線が平坦なので、持ち味の決め手を存分に生かせる。豪快な差し切り勝ちで、皐 月賞に続くタイトルを奪取。世代の頂点に返り咲く。ナカヤマフェスタが相手の筆頭。春よりもパワーアップしており、距離延長は苦にならないタイプだ。神戸 新聞杯の勝ちっぷりが圧巻だったイコピコが▲。

★最新ナマ情報

 友道厩舎の2騎は滞りなく順調に最終調整を終了した。皐月賞馬(5)アンライバルドは角馬場→ポリでキャンター調整。ドシッと落ち着いてGIウイナーの風格が漂っている。もう1頭の(17)アドマイヤメジャーはポリ1周から坂路1本を登坂した。

  「アンライバルドは木曜の追い切りの内容が100点満点だったし、きょうも落ち着いて走っていた。ダービーの時は気持ちが走る方に向いてなかったのかな。 良馬場が希望だが多少、雨が降ってもOK。今の状態のままレースに向かいたい。メジャーはテンションが上がることなく落ち着いている。こちらも叩いた上積 みは十分見込める」と友道調教師は2頭で上位進出を目論む。

 関東馬の筆頭格はセントライト記念を勝った(16)ナカヤマフェスタ。午前4 時過ぎに美浦TCを出発して、午後1時前に京都競馬場に到着した。馬運車から降りて馬房に向かう時も悠然と歩いて古馬のような雰囲気だ。「途中で渋滞も あったが問題なかった。調教のイメージがあるので誤解されやすいけど、本当は違うんですよ。春から見ればかなり充実しているし、心肺機能が高い。メンバー を見ても“コイツにはかなわない”という馬はいない」と堀内調教厩務員はGI獲りに自信を見せる。

 (8)アントニオバローズは坂路1本。 追い日の気配の良さをそのまま持続している。「金曜日に舌を縛って坂路を上げたら、思いのほか良かったので、レースでも縛っていく。馬の雰囲気や状態は文 句なし。ノドの具合が実戦に行ってどんなもんかやな」と武田調教師。ノドの状態は気になるが、ダービー3着馬だけに警戒は必要か。

 神戸新 聞杯で春の実績馬を一蹴し、一気にGI制覇といきたい(14)イコピコは坂路1本の最終調整。その姿をじっと見守っていた西園調教師は「普段通りの調整が できたし、追い日からここまで順調に来られた。元々イレ込んだりせず、おとなしく本当に賢い馬。金曜の前売りでは1番人気に推されていたのは嬉しい限りや ね。あとは自分の競馬をするだけだが、ここまで来たら勝ちたい!」と本心を率直に語った。

 ダービー2着の(9)リーチザクラウンは大きな ストライドで坂路1本。体をふっくらと見せて、雰囲気は上々だ。「いつも通りで変わりない。精神的にも落ち着いているし、何とかGI馬の仲間入りがした い。ウチの馬についてきたら、みんなバタバタになるよ」と橋口調教師は高らかに逃げ宣言。ラスト1冠獲りへ悔いのない仕上げで態勢を整えた。

  昨年の2歳牡馬チャンピオンの(12)セイウンワンダーは角馬場→CWでキャンターを1周半。レース前日でかなり気合も乗ってきた感じだ。「だいぶ走る フォームも低くなって推進力が増してきた。これは前走では見られなかった姿だよ。距離も大丈夫だし、大崩れはないと思う。いい状態で出せる」と領家調教師 は満足そうな表情を見せた。

 菊花賞現役最多の3勝をマークしている池江郎調教師が送り込む(3)フォゲッタブルと(7)ヤマニンウイス カーは前日追いを敢行。坂路1本登坂後にPコースで内フォゲッタ、外ヤマニンの形で、上がり3ハロン40秒0-12秒0で併入した。「フォゲッタブルは前 走3着だったけど、権利が獲れたという点では勝ちに等しいものだった。仕上がりに関しても満足できる状態にある。ヤマニンもいい感じで来ているし、2頭で アプレザンレーヴ(脚部不安で引退)の分まで頑張ってほしい」。トレーナーは菊4勝目に意欲を見せる。

 (1)スリーロールスは角馬場から CWに出て、上がり3ハロンから46秒2-14秒2(馬なり)で大きめのキャンター。脚のさばきも軽快で、体調の良さが伝わってくる。「前日にコース入り するのはいつも通り。程良い気合でベストの状態に持って来られたと思う。今回が叩き3戦目だしメンバーは揃っているが、どんな競馬をするか楽しみです」と 杉山調教助手の期待は膨らむ。

 古馬と初めて対戦した前走の朝日CCで、昨年の皐月賞馬キャプテントゥーレを首差まで追い詰めた(18)ブ レイクランアウトは午後1時前に京都に到着した。「前回で阪神への輸送を経験していたので、今回も輸送中は落ち着いていました。距離に関しては未知数な部 分は多いけど、きっちり折り合って走れると思う。1度使って体つきは良くなりました」と織田厩務員はデキの良さをアピールした。

 皐月賞2 着(4)トライアンフマーチは小気味よいキャンターで坂路を1本登坂した。「きょうは馬なりのままスーッと気分良く走っていた。程よい気合を見せていた し、無事に前日調整も終えられた。ペースは遅くならないと思うので、この馬は競馬がしやすいんじゃないかな」と清山調教助手。(4)番枠は最多の7勝を挙 げている枠で、「運もあるのかな」と一発を期待していた。

 紅一点の参戦となる(15)ポルカマズルカは競馬場に到着後もうるさい面を見せ ずに馬房内でリラックス。「輸送中でも汗ひとつかかなかった。着いてからも元気一杯。夏の札幌でグンと力をつけた感じだね。ここまでは順調に来られたの で、レースに関しては横山典騎手にお任せです。どんな競馬をしてくれるか楽しみ」と村上厩務員。



2009年10月23日金曜日

【菊花賞】2冠へアンライ、鋭伸11秒9!


2009.10.23 05:09
【菊花賞】2冠へアンライ、鋭伸11秒9!
岩田康騎手を背にCWコースで上々の動きを見せたアンライバルド。本番で前哨戦4着のウップンを晴らす!=栗東トレセン(撮影・山田喜貴)【フォト】

 皐月賞馬アンライバルドが栗東CWコースを単走で追われ、6ハロン80秒5、ラスト1ハロン11秒9と絶品の動きを 誇示した。岩田康騎手は「時計、内容ともいい。体も前走時より張りがある」と好感触だ。午後に確定した枠順は3枠5番。前走の神戸新聞杯は1番人気で4着 と期待を裏切ったが、本番で2冠達成を目論む。

今年の3冠最後の大一番は、日本ダービー馬(ロジユニヴァース)の不在も相まって混戦ムードといわれている。が、そんな声をシャットアウトするとすれば、最初の1冠・皐月賞を快勝したアンライバルドの2冠奪取以外にはない。

  その準備は万端に整った。先週に続いて主戦の岩田康騎手を背にしたCWコース追い。リラックスした雰囲気で馬場入りし、ゆったりとペースを上げていく姿に 気性面の成長もうかがえる。6ハロン標識から15秒3-14秒1-13秒4の理想的なハロンラップを刻む。直線に向くと、肩ムチだけで鋭く反応。重心がグ グッと沈んでラスト1ハロン11秒9(6ハロン80秒5)なら文句のつけようもない。

 「今週もテンションを上げないように乗った。先週より今週の方が前半の行きっぷりも良く、時計、内容ともいい。体も前走時より張りがある」

 秋初戦の神戸新聞杯は4着に敗れたが、岩田康は全ての面で前走時を大きく上回る好感触を得たようだ。

 菊の舞台は向こう正面の3コーナー手前からスタートして、坂の上り下りを含めて約1周半でゴールを迎える。それだけに、レース前の落ち着きと道中での折り合いにより大きな比重がかかる。

  「その点では、春になかった落ち着きがあるのは大きな成長の跡。前走は馬に挟まれる展開で外からもかぶせられ、3角過ぎまで折り合いを欠いたが、それでも 4着と大きく崩れなかった」と、友道調教師に悲観の色はない。むしろ「どの位置でも1周目を折り合ってゆっくり乗り切れば、スタミナはありますから」と自 信の口調だった。“最も強い馬が勝つ”といわれる菊の大舞台。アンライバルドが実力NO.1を証明しようとしている。


2009年10月22日木曜日

【菊花賞】フェスタ8年ぶり関東馬Vへ12秒4


2009.10.22 05:08
【菊花賞】フェスタ8年ぶり関東馬Vへ12秒4
3頭併せで態勢を整えたナカヤマフェスタ(中央)。ゴールを過ぎてからも追われ、仕上げはバッチリ=美浦トレセン(撮影・北野浩之)【フォト】

 牡馬3冠最終戦・菊花賞の追い切りが21日、東西トレセンで行われた。美浦では、ダービー4着馬で秋初戦のセントラ イト記念を完勝したナカヤマフェスタがダートコースで4ハロン51秒4と軽快な動きを披露。ゴールを過ぎてからも追われて、本番に向けて態勢を整えた。 01年マンハッタンカフェ以来8年ぶりの関東馬の優勝に向け、陣営も打つべき手を打って、菊の舞台に臨む。

朝一番、ほとんど蹄跡もない美浦トレセンのダートコースで3頭併せ。秋晴れの空の下で、ナカヤマフェスタが軽快なフットワークを見せた。4ハロン51秒4、37秒6-12秒4のタイム。見届けた二ノ宮敬宇調教師は穏やかな笑顔を浮かべる。

 「周りに馬がいる方が落ち着くんです。気持ち良く走らせることを主眼に置いて、その目的は達成できましたね」

  馬の精神面に配慮した仕上げだが、長丁場を前にして4ハロンの追い切りは手ぬるく映る。だが、併入した内パリオ(牡4、500万下)、2馬身先着した外 クールドリオン(牡4、500万下)をゴールを過ぎて一気に突き放した。「少し遅いと感じた」と話す佐々木幸二調教助手が軽く仕掛けただけで、ゴール後の 2ハロンも28秒3。単純に足すと6ハロン79秒7。手ぬるいどころか、上々の最終追い切りだ。

 秋初戦のセントライト記念を快勝したが、馬場入りをごねたり、騎乗者を振り落としたりと気難しさは相変わらず。「気性が成長した点は?」との質問に二ノ宮師は「成長していません」と即答。会場には笑いも漏れたが、師は大まじめだ。

 「治すことはできなくても、要は走ればいいんです。気持ち良く走らすためには、可愛がりもするし、ケンカもする。(気難しさが解消されて)変わってしまったら、走らなくなるかもしれませんから」

  その長所は、蛯名正義騎手も把握済みだ。「気持ちの前向きさがないことが、3000メートルで逆に競馬がしやすくなるはず」と反応の鈍い右回りの走りをプ ラスにとらえている。その蛯名騎手が制した01年マンハッタンカフェ以来、関東から菊花賞馬は出ていない。落ち着きが長所だったマンハッタンとは正反対の 癖馬だが、心臓の強さを誰もが絶賛するように、フェスタもスタミナは自信がある。

 初の長距離輸送も、ほぼ毎日、調教をともにしている僚馬ナカヤマスウェプトを帯同させる予定で、対策済み。打てる手は全て打った。

 「トモがしっかりして筋肉質の体になりましたね。何とか結果を出してあげたいと思います」

  97年ダイワオーシュウ、04年ホオキパウェーブと2度の菊花賞2着がある二ノ宮師も、“3度目の正直”に意欲を燃やす。気難しさと非凡な能力を併せ持つ 稀代の癖馬ナカヤマフェスタ。万全の追い切りを消化した関東期待の小兵が、大きな自信を胸に淀に向かう。



2009年10月19日月曜日

【秋華賞】アンカツ憮然…ブエナ3着降着


2009.10.19 05:06
【秋華賞】アンカツ憮然…ブエナ3着降着
ブエナビスタの斜行の影響を受けてブロードストリートの手綱を引いて立ち上がる藤田騎手(撮影・澤野貴信)【フォト】

 第14回秋華賞(18日、京都11R、GI、3歳牝馬オープン国際、馬齢、芝・内2000メートル、1着本賞金 8900万円=出走18頭)牝馬3冠最終戦は、四位洋文騎手のレッドディザイアがゴール前の壮絶な叩き合いを制し、悲願のGIタイトルを獲得。1分58秒 2(良)。次走のエリザベス女王杯でGI連勝を目指す。6年ぶり史上3頭目の牝馬3冠を狙った1番人気のブエナビスタはハナ差2位に入線したが、ブロード ストリートへの走行妨害で3着降着。ブロードが2着に繰り上がった。

単勝1.8倍の断然人気に推されたブエナビスタは、直線で馬群を縫い、猛然とレッドディザイアを追いつめた。約7センチの一騎打ちに場内は大興奮 だったが、ゴールから約10分後、ブロードストリートの進路を妨害したとして2位から3着に降着。3冠を逃し、さらに降着処分まで受け、春の2冠馬は一 転、悲劇のヒロインとなった。

 〔2〕枠(3)番で好スタートを切ったブエナは内々の中団を追走。札幌記念は無理に抑えて折り合いを欠いた だけに、安藤勝己騎手は走る気に任せた位置につけた。結果的に、これが裏目となる。3~4コーナーで進路を外に取ろうとした際、後ろにいたブロードスト リートの前に入ってしまった。

 「そんなにひどい動きはしていないし、急に外に行ったわけでもない。あそこは馬が集まるところだからね」と 安藤勝騎手は憮然とした表情。直線ではスムーズに進路を取り、上がり3ハロン34秒3を発揮しているだけに、釈然としない。「正直、納得いかない部分もあ るけど、裁決が決めること。こういう結果になれば、誰かに責任がある。それは前にいる馬だよね」と話して足早に競馬場を後にした。

 93年ベガで成し遂げられなかった牝馬3冠に挑んだ松田博資調教師は、皮肉にもベガと同じ3着。「結果的にもう少し後ろから外を回っておけば…。レースやから仕方ないけどな。早めに外に出しておかにゃ詰まるわな」と初めての経験となった内々での競馬に敗因を求めた。

 次走は「エリザベス女王杯か、ジャパンC(11月29日、東京、GI、芝2400メートル)かは分からんぞ」とトレーナーは明言を避けた。初めて牝馬に負けたブエナビスタ。この屈辱は、必ず次で晴らしてみせる。

2009年10月18日日曜日

【秋華賞】死角なし!ブエナ3冠&万券も頂き


2009.10.18 05:10
【秋華賞】死角なし!ブエナ3冠&万券も頂き
圧巻の走りで春2冠を優勝したブエナビスタ。人気に応えて6年ぶり史上3頭目の牝馬3冠を達成だ【フォト】

 牝馬3冠最終戦・秋華賞が18日、京都競馬場で開催される。前日発売では、次元の違う走りで春2冠を制した(3)ブ エナビスタが210円で単勝1番人気。サンケイスポーツ予想の加藤隆宏記者も、牝馬相手に無敗を誇るブエナに全幅の信頼を寄せる。馬券は(3)1着固定の 3連単10点勝負。△の(18)デリキットピースが絡めば、ブエナからでも万馬券だ!

心配無用。◎ブエナビスタで盤石だ。

 オークスは仕掛けが遅れたうえ、コンディションの悪い馬場の外へ進路を取りながら、完璧なレー ス運びを見せたレッドディザイアを差し切り。同世代の牝馬相手では無敵であり、次元の違う存在といっていい。2着に敗れた札幌記念でもすごさを再確認でき た。久々のうえ初の滞在競馬で勝手が違ったのか、テンションが高く、レースでも行きたがった。凱旋門賞(レース後に断念)を意識した安藤勝騎手が無理に抑 えたため、リズムを崩して、後手後手に。まともな競馬にならずに、ヤマニンキングリーにクビ差なのだから、その能力は推して知るべしだ。

 肝心なのは状態面のチェックだが、前走後に蟻洞(ぎどう=蹄に空洞ができる)となったが、発見が早かったうえ、症状も軽く、治療は迅速に行われた。治癒後の乗り込みは順調。14日の栗東CWコースでの最終追い切りの伸び脚は文句なしで、仕上がりに不安は感じられない。

  追い込み脚質なので、京都の内回りコースは不向きだが、直線距離は札幌(269メートル)に比べれば、今回は328メートルと約60メートル長い。距離が 1400メートルや1600メートルならともかく、2000メートルならば、位置取りが悪くなっても途中から挽回がきく。それに京都の軽い芝ならば超一級 品の切れ味がさらに威力を増すのは言うまでもない。舞台がどこであろうと、これまで通り小細工せずに力でねじ伏せるレースをすれば、結果はついてくるの だ。

 メジロラモーヌ(86年)、スティルインラブ(03年)に続き、史上3頭目の牝馬3冠へ。ブエナビスタが断然の人気に応えて、その名を歴史に刻む。

 馬単は(3)(5)、(3)(12)本線に(3)(10)、(3)(14)、(3)(16)、(3)(18)。3連単はもちろんブエナの1着固定。(3)(5)(12)、(3)(12)(5)、(3)(5)(14)を厚めに10点で勝負する。

2009年10月17日土曜日

【秋華賞】万券王水戸、ディザイアに自信の◎


2009.10.17 05:10
【秋華賞】万券王水戸、ディザイアに自信の◎
オークスではブエナビスタにハナ差屈したレッドディザイア(手前)だが、ひと夏を越して成長、水戸記者は逆転可能とみている【フォト】

 牝馬3冠レースの最終戦・秋華賞(18日、京都)の枠順が16日に確定した。注目の存在は3冠を狙うブエナビスタだ が、昨年は3連単で1000万円超と荒れるレースとして知られ、1番人気が6連敗中といういや~なデータもある。そこで今や絶好調の万助・水戸記者はブエ ナを逆転可能と判断してレッドディザイアに自信の◎を打って好配当狙いに出た。馬券は17日から全国で発売される。

ブエナビスタが最有力候補であることには異存はない。しかし、この馬にはやはり当初の目論みどおり海外遠征(凱旋門賞)を果たして貰いたかった。古 馬と一戦まみえたことは地力強化の上でプラスになったことは否定しないが、背負い慣れているとはいえ、前走52キロからの3キロ増の斤量はなにか微妙に響 きそうな気がしてならない。

 それはともかくブエナビスタと桜花賞、オークスで息詰まる大接戦を演じたレッドディザイア、そしてこのディザイアを前哨戦で首差破ったブロードストリートの3頭は能力的にそう差はなく、私は「3強」という位置づけを勝手にしている。

  そして今回は(5)レッドディザイアの勝機ではないだろうかという結論に達した。2冠馬も、ストリートも前走が春とそう変わらない体重での出走だったのに 対してディザイアはオークスに比べ10キロ増。上がり目、変わり身という点では「3強」の中で最も期待できるとみた。中間の順調ぶり、気配のよさ、そして 追い切りの動きと、それは際立っていた。そうした成長度、仕上がり状態のよさに加え、京都コースの相性(2戦2勝)も特筆していい。このレースは内回り コースで争われるが、その意味では比較的前々で競馬を進めるこの馬にはもってこいだし、3枠5番という枠順も絶好。まさに願ったり叶ったりで、この馬に とってここは走れる条件が揃ったレースである。

 近親にベルメッツ(GIキングジョージの勝ち馬)ほか、活躍馬が一族にキラ星のごときいる良血馬。ブエナビスタの3冠を阻止、かわって女王の座に就くに相応しい馬と断言できる。(5)の単。(5)(3)、(5)(12)、(5)(11)、(5)(7)が馬単の主力。

2009年10月15日木曜日

【秋華賞】速っ!ディザイア、坂路50秒2


2009.10.15 05:08
【秋華賞】速っ!ディザイア、坂路50秒2
打倒ブエナビスタに燃えるレッドディザイア(手前)は、坂路で文句なしの動きを披露。状態は最高潮だ=栗東トーレニングセンター(撮影・榎本雅弘)【フォト】

 春の牝馬2冠で連続2着だったレッドディザイアは、栗東坂路で4ハロン50秒2、ラスト1ハロン12秒6の好時計を マーク。打倒ブエナビスタに燃える陣営は久しぶりの併せ馬を敢行し、レッドは2馬身先着した。松永幹夫調教師は理想的な調教に満足そうな表情を見せ、「状 態はいいので、自信はあります」と最後の1冠での逆転に闘志満々だった。

最後の1冠奪取に燃えるレッドディザイアが、最終追い切りで、新馬戦以来となる併せ馬を敢行。陣営の“闘魂注入”に応え、力強くパートナーを突き放した。

  栗東坂路でスマートソロモン(牡3未勝利)を2秒近く追走。スピードに乗ってジワジワと差を詰めると、ラスト1ハロン手前で背後に接近。そこから追い出さ れると迫力満点の馬体がグンと弾み、さらに加速。並ぶ間もなく内から抜き去って2馬身先着した。4ハロン50秒2-36秒2-12秒6と時計も文句なし だ。

 「相手(4ハロン51秒8)が走り過ぎました」と言う大渡調教助手。それでもキッチリとかわした内容に「最後の1ハロンはビッシリや りました。スピード感があったし、反応も良かった。今回は攻めました」と満足の表情。同時に「以前は左にもたれ気味だったけれど、まっすぐに走れていまし た。筋肉もついて、かなり力をつけていますね」と春からの成長も伝えた。

 見届けた松永幹夫調教師も「併せ馬でやりたかった。終いまで追ってしっかり負荷をかけることができたし、思った以上に時計も出ました」と納得の笑みを浮かべた。

  「あまりやらなくて結果が出なかった」(松永幹師)前走のローズSは、1週前に4ハロン50秒0を出したことで、直前は4ハロン55秒0にとどめたが2着 惜敗。「今、思えば手ぬるかったのかも」と振り返り、それも踏まえ「やるべきことは全てやりました」。長めからの乗り込みを増やし、右回りは手前の替え方 が上手でないことから、先週7日はCWコースで追い切って、その練習もした。秋の大一番へ万全の仕上げを施してきた。

 春は桜花賞、オーク スでともにブエナビスタの2着。「能力は確かにある。でも、何かが足りないのかも」と松永幹師は自問自答するが、決戦を目前に控えて「ブエナビスタとの対 決は本当に楽しみ。半年で馬も成長した。それをぶつけていい結果が出るよう頑張りたい。状態はいいので、自信はあります」と胸を張った。騎手として、96 年の第1回秋華賞をファビラスラフインで制した“牝馬のミキオ”は、今度はトレーナーとして、その歴史に名を刻む。

2009年10月14日水曜日

【秋華賞】ホシーノ、先行策でブエナ封じよ


2009.10.14 05:11
【秋華賞】ホシーノ、先行策でブエナ封じよ
馬なりで躍動感ある動きを見せたハシッテホシーノ(左)。春から格段に成長した姿を秋華賞で見せる=美浦トレセン(撮影・北野浩之)【フォト】

 今週の秋華賞に、タレント、ほしのあきが命名したハシッテホシーノが参戦する。GI初挑戦のオークスはブエナビスタ の前に8着と完敗したが、休み明けの前走は初対戦の古馬を撃破。13日の美浦トレセンでの追い切りは、Pコースを馬なりで5ハロン66秒6、終い12秒3 をマークし、絶好の状態を誇示した。3歳秋を迎えて充実顕著な“ホシーノちゃん”が、1番人気が6連敗中のレースで上位進出を目指す!

話題先行のままでは終わらせない。タレント、ほしのあきが名付け親で、デビュー前から注目されたハシッテホシーノ。オークスは8着に敗れたが、ひと 夏を越してグンとパワーアップ。秋華賞に向けた最終追い切りで、変則日程のためほとんど馬がいないポリトラックコースを軽快に駆け抜けた。

 「本当に予定通り、すごくいい内容の追い切りができました。春よりも成長を感じるし、体に幅が出たことで走りもしっかりしてきましたね」

  見届けた手塚貴久調教師の笑顔が、愛馬の充実ぶりを物語る。異例の火曜日に行われた最終追い切りは、ポリトラックコースで僚馬ワールドコンパス(牡3、 1600万下)との併せ馬。2馬身ほど追いかけて直線で内に併せ、あとは馬なりのままシャープに伸びて5ハロン66秒6、37秒3-12秒3で併入した。 動きの良さもさることながら、今回は火曜日追い切りがひとつのカギとなる。

 「レクリエーションのおかげで、うまくいきましたね。なかなか火曜追いはできませんし、メリットがありましたよ」

  手塚師がニンマリとしたのも無理はない。通常は月曜が全休日のため、火曜は軽めの調整して、水曜に追い切ることが一般的。しかし、今週は厩務員組合のレク リエーションによる変則日程のため、火曜が全休日となった。基本的には全馬が休む中で、重賞出走馬は馬場入りOKのシステムを生かしての火曜追い。14日 に京都入りすることで、初めての京都競馬場に慣れる時間がじっくりと取れることが、トレーナーの言うメリットだ。

 状態面の上積みも大き い。馬体の維持に専念して、「ギリギリの状態」(手塚師)だったオークスとは雲泥の差がある。体には張りがあり、オークス以来3カ月ぶりで古馬と初対戦 だった前走(新潟・三面川特別=芝1800メートル)は前に行く脚を見せて完勝。じっくり間隔を取ったことで、狙い通りの調整が進んでいる。

 「前走は内容のある競馬でした。あれを見て、京都の2000メートルなら大丈夫だなと思いました。相手は例年になく強いですが、オークスの差も少しは詰められるかな…と思います。競馬は人気がなくても走りますし、チャンスはあると思っていますよ」

  人気のブエナビスタは後方から追い込む脚質。紛れの多い京都の内回り2000メートルなら、付け入るスキはある。話題性というプレッシャーの中、何とか間 に合ったオークスと違い、すべてが青写真通りに運んで迎える秋華賞。心身ともひと回り成長したハシッテホシーノが、虎視眈々と一発を狙って秋の京都に挑 む。

2009年10月12日月曜日

【毎日王冠】カンパニーV!勝負師ノリ見事


2009.10.12 05:09
【毎日王冠】カンパニーV!勝負師ノリ見事
8歳馬のカンパニー(右)が横山典弘騎手の好騎乗で優勝。天皇賞では悲願のGI制覇に挑む。一方、断然人気のウオッカは昨年に続き2着に敗退。ファンの期待に応えられなかった=東京競馬場(撮影・佐藤雄彦)【フォト】

 第60回毎日王冠(11日、東京11R、GII、3歳上オープン国際、別定、芝1800メートル、1着本賞金 6500万円=出走11頭)昨年に続き府中に衝撃が走った。横山典弘騎乗の伏兵カンパニーが最速の上がり3ハロン33秒0を繰り出し、断然人気のウオッカ に1馬身差の完勝。タイム1分45秒3(良)。6冠牝馬を破る金星を挙げた8歳馬は、天皇賞でGI初制覇に挑む。一方、1番人気で連敗となったウオッカ は、秋の盾で連覇&7冠達成を目指す。

最強牝馬にひたひたと忍び寄った古豪は、ゴール手前で一気に詰め寄り力強く差し切った。8歳牡馬カンパニーが、直線に入って逃げるウオッカの後ろから真横に出し、ラスト50メートルでかわして1馬身差で快勝。狙っていた獲物をキッチリ捕らえ、重賞7勝目だ。

  「狙いを1頭に絞ると凄い力を発揮してくれる馬。周りに馬がいないぶん、ウオッカだけを見て、集中力を途切らすことなく捕まえに行けた」。コンビを組んだ 10戦で重賞4勝目。相棒を熟知する横山典弘騎手が、上がり3ハロン33秒0の末脚を引き出し、GI連勝中の女傑を粉砕した。

 展開も読み 通りだった。「行く馬がいなかったし、馬場も良かったのでウオッカが行くだろうと思った」。自ずと位置取りが決まる。「いつもよりは前で競馬ができ た」(横山典)と言うレースは、向こう正面で最内に入れアドマイヤフジ、ヤマニンキングリーを挟む形で追走。ロスのない競馬で、直線に向いた時はウオッカ を射程圏に入れていた。

 京都大賞典のオウケンブルースリに続き同日GII制覇の音無秀孝調教師は「ノリちゃんの時はどう乗るか分からない が、きょうのような乗り方は考えていなかった」と“想定外”の位置取りだった。「坂を上がって2着はあると思ったが、まさか差し切るとは」と殊勲の愛馬に 笑顔を見せた。

 次走はオウケンとともに天皇賞・秋(11月1日、東京、GI、芝2000メートル)。昨夏は放牧で体が減り毎日王冠は 450キロで5着、立て直して460キロだった盾でウオッカと同タイムの4着。「もう1回東京への輸送があるので」と音無師は不安も見せるが、今年は 462キロで毎日王冠を制して、昨年以上の過程であることは間違いない。

 「このままでは種牡馬として評価されない。何とかGIを」と音無師。8歳のカンパニーが悲願の勲章に大きく近づいた。

2009年10月11日日曜日

【毎日王冠】カンパニー&ウオッカ馬連1点勝負!



ウオッカ【拡大】

 武豊騎手が「ウオッカ週間」と名付けた東京開幕ウイークはまさに女王一色。7日の追い切りで完璧に仕上がったとなれば、素直に相手探しに徹するべきだ。

毎日王冠確定枠順へ

  11頭立てで、しかも勝負づけが済んだ面々がほとんどなら単勝は1倍台か。ウオッカが1倍台に支持されたのは過去6回で、別表のとおり連対パーフェクト。 問題は相手(1、2着)で、7馬身もちぎれて他馬のレベルに“?”がついたヴィクトリアマイルを除けば、相応の実績馬がマッチレースの相手を務めてきた。 要は完璧な状態に仕上がった女王に食い下がるには、相当な実力を備えていないと無理ということだ。

相手はカンパニーしかいない。GII4勝の実績は紛れもなくNo.2で、過去5回のGIIでも(1)(1)(5)(1)(2)着。問題は唯一連対を外した のが昨年の毎日王冠(5着)という点だが、当時は夏負けが尾を引いて攻め馬でも格下にアオられる始末。坂路4F53秒6で一杯一杯では完調とは程遠く、 レース当日の馬体重もマイナス16キロだった。

 一転、今年は絶好調。夏を順調に過ごせたことでビシビシ追われ、先月24日に4F52秒3をマークしたかと思えば、30日には51秒9、そして7日が52秒5。昨年のデキとはまさに雲泥の差だ。

 実力No.2でデキも完璧。女王の相手にこれほど相応しい馬はいないだろう。ウオッカからバラバラ流したところで配当など知れている。馬単と馬連のオッズの差がわずかなら、万全を期して馬連(4)(6)1点勝負を決め込んでみたい。

  3連単も絞る。今年一番の消耗レース・阪神大賞典の疲労から完全に立ち直ったナムラクレセントが▲。もとより菊花賞(3着)ではヤマニンキングリー(9 着)、スマイルジャック(16着)を相手にしなかった実力馬だ。さらに9F重賞2勝の△サンライズマックス、前走GII勝ちで箔がついた△ヤマニンキング リーを加える。女王に挑むには攻め内容が物足りなく映ったスマイルジャック、アドマイヤフジは思い切って無印。1着(6)2着(4)3着(5)(10) (11)、1着(6)2着(5)(10)(11)3着(4)の厳選6点だ。(本紙・村瀬)

【得ネタ最前線】ヤマニンキングリー“クイーンキラー”発揮

  GI6勝の女王ウオッカは夏休みを思いどおりに過ごした。「ドバイ遠征のあと、体調の変動がほとんどなくなった。いつでもピークを迎えることができるよう になっている」と角居調教師。CWコースの最終追い切り(7日)も折り合い十分にラスト1F11秒5と文句なし。武豊騎手も「すばらしい」とベタ褒めだ。 金曜朝は坂路でラスト1ハロン14秒6。「不安は何ひとつない。木曜の時点で馬体重は516キロと、逞しい体つきです。この秋は未知の領域までいくと思う ので、ファンの方も実際に肌で感じて、純粋に感動してほしいですね」と清山調教助手。毎日王冠→天皇賞・秋(11月1日)→ジャパンC(11月29日) と、春にヴィクトリアマイル→安田記念を連勝した東京コースでノンストップだ。

 ヤマニンキングリーは札幌記念で殊勲のV。3歳女王ブエ ナビスタの渡仏の夢を打ち砕いた。「春は2着続きで悔しかったけど、いったん休ませたのが良かったんだろう。前走は思った以上の走り。気分良く天皇賞に向 かいたいね」と河内調教師。続けて“クイーンキラー”ぶりを発揮するか。

 スマイルジャックは三浦騎手と新コンビを組んだ関屋記念で、 3F32秒5の切れ味をみせ豪快に差し切った。激走の反動もなく順調で、併せ馬でハードに追われた先週までとは一転し、7日はWコース単走(馬なり)でサ ラッとまとめた。「落ち着いていい雰囲気。力勝負の厳しい競馬になると思うけど、ウオッカとヤマニンに注目が集まるのはウチにとってありがたい。馬場が回 復しそうなのも何より」と小桧山調教師はにっこり。

 ナムラクレセントは新潟1000万下→阪神準OPと連勝中。昨年の菊花賞で3着、今 春の阪神大賞典で3着の実績馬が、いよいよ本格化してきた。福島信調教師は、「条件戦を連勝してきたが、ただの勝ち方じゃないからね。ともにトップハンデ で、58.5キロと58キロを克服してきたんだからね」とトーンが上がる。「このメンバーでも楽しみ」と締めくくった。

 カンパニーは8歳の秋になっても元気。7日も坂路ではつらつとした動きを披露した。「気が若いんだろうな。年齢を感じさせない。やめちゃった症候群なんかとは無縁だね」と音無調教師。

 サンライズマックスは春の天皇賞4着。「中距離馬と思っていたから3200メートルでの好走には驚いた。母父ダンシングブレーヴの血が効いたのかな。でも、やっぱり本領発揮の舞台は中距離。直線の長い東京の1800メートルはもってこい」と増本調教師。

  唯一の3歳馬マッハヴェロシティは7日、Wコースで3歳1600万下と併入した。「ウオッカとやるんだから、いつもより攻め駆けする馬(アドバンスウェ イ)と併せた。。セントライト記念(6着)は中身ができていなかった。左回りは不利を受けても3F33秒台で上がってくる。結構やれると思う」と武藤調教 師。

 ハイアーゲームは芝9F【3112】。「この距離ならどんな競馬でもできるね。オールカマーは外々を回って0秒8差の8着。状態は春よりいい」と鈴木助手。

【レーシングアラカルト】

 ●東京レディー ウオッカの東京重賞5勝は歴代単独トップで、今秋の毎日王冠→天皇賞→ジャパンCを3連勝すれば8勝の金字塔。また、東京の重賞5勝はすべてGI。次位のスペシャルウィークなど3勝馬を引き離している。

 ●GI8勝へ ウオッカは阪神JF、ダービー、天皇賞・秋、安田記念連覇、ヴィクトリアマイルとGI6勝で、牝馬では最多。GI最多勝利7勝のシンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクトに迫っている。

 ●牝馬重賞最多勝利 ヒシアマゾンが9勝で単独トップ。ウオッカはGI6勝+GIIIチューリップ賞で7勝。

 ●騎手&調教師V ヤマニンキングリーの河内調教師は騎手時代に1988年オグリキャップでV。勝てば史上4人目の騎手&調教師Vとなる。

 ●関屋記念馬のV スマイルジャックが関屋記念からの重賞連勝を狙う。同一年に関屋&毎日王冠を勝っているのは87年タマクインと2002年マグナーテン。

2009年10月10日土曜日

本栖湖特別】マイステージ自己条件なら◎

2009.10.10 05:08
【本栖湖特別】マイステージ自己条件なら◎
自己条件なら負けられない。調子も上向きのヒカルマイステージが東京コースで確勝を期す【フォト】

 《本紙の狙い》ヒカルマイステージが◎。セントライト記念は5着に敗れたが、積極的に勝ちに行ったレースだけに評価していい。休み明け3戦目を迎えて状態も絶好。この相手ならば、力の違いで圧倒できる。好仕上がりのベルベットロードが相手の一番手。


2009年10月9日金曜日

松岡、WSJSでキネーンと勝負したい!

2009.10.9 05:03
松岡、WSJSでキネーンと勝負したい!
年末のWSJSに意欲を見せる松岡騎手【フォト】

 12月5、6日に阪神で開催されるワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)。国内外のトップジョッキーが 激突する舞台だが、関東の松岡正海騎手(25)が初出場に燃えている。アイルランド修行中に刺激を受けたM・キネーン騎手が出場の可能性があると知ったか らだ。シリーズ翌日の12月7日は、タレントの杉浦美帆(25)との挙式、披露宴が決定。憧れのステージを経験して、2人の門出を迎えたい。

今春の2冠牝馬ブエナビスタが挑戦を断念した仏GI凱旋門賞。優勝した愛国産馬シーザスターズの手綱を取っていたのは、日本でもお馴染みのマイケル・キネーン。自身3度目の凱旋門賞制覇だった。

  松岡は06、07年とアイルランドのJ・オックス厩舎で武者修行。その時、所属騎手のキネーンに大いに感化された。「常に競馬では誰にも負けない気持ちで 乗っている。世界のトップは弱音を一切吐かないです。技術的なことより、そういうスピリッツを学びました」と振り返る。

 その欧州を代表するトップ騎手が年末に来日し、WSJSに参戦する可能性があると知り、がぜん意欲が沸いてきた。「WSJSは実感がまったくなかったんですが、キネーンが来ることで自分も出るチャンスがあることに気づきました」

 松岡は8日現在で84勝(JRA80勝、地方交流4勝)を挙げて関東3位。シリーズ出場は11月1日までの勝利数で決まる。2位の横山典騎手と3勝差ならチャンスは十分ある。

  勝負の1カ月のスタートは天皇賞・春を制したマイネルキッツとのコンビで京都大賞典に挑む。「休み明け初戦ですが、走れる状態にあります。ゆったり走れる 京都の外回りはいいですね」と好感触だ。「1カ月で出場の権利を獲れるものなら獲りたい。今年出場できればさらにステップアップできるチャンスですから ね」。結婚も決まり、公私と絶好調にするためにも松岡正海の快進撃に期待したい。

2009年10月7日水曜日

ウオッカ始動に武「ワクワク」/毎日王冠

<毎日王冠>

 いよいよスターホースが秋初戦を迎える。今週開幕する東京のメーン・毎日王冠(G2、芝1800メートル、11日)で、G1・6勝牝馬ウオッカ (牝5、栗東・角居)が始動する。夏を順調に過ごし、状態面は良好そのもの。武豊騎手(40)も陣営も、秋初戦から多くのファンが観戦に訪れることを願っ ている。強い馬が見せる強い走り。今年の秋もウオッカの季節となりそうだ。

 何万回と競走馬に騎乗してきた第一人者・武豊騎手をして「僕も楽しみ。ワクワクしています」と瞳を輝かさせる馬。それがウオッカだ。これまで G1・6勝。人知を超えたスーパー牝馬が、いよいよ秋初戦を迎える。「たくさんのお客さんに来てほしい」という武の言葉は、歴代でも屈指の名牝をひと目見 てほしいという思いにほかならない。

 気持ちは陣営も同じだ。全休日とあって静かな朝を迎えた栗東で、角居厩舎の清山助手がつないだ。

 「あれだけのジョッキーがワクワクしながら乗ってくれる馬。ファンも、強い馬が強い競馬をすることを望んでいるだろうし、競馬ファンが継続していく力にもなると思う。気候もいいので、デートスポットとして若い世代の人にも来てもらいたいね」。

 くしくも4日には阪神競馬場でJRA初の「婚カツ」(お見合いパーティー)があったばかり。“ウオッカツ”ではないが、名牝の走りを一緒に見た ファンの間に恋が芽生えても決して不思議はない。牝馬として64年ぶりに制したダービー。ダイワスカーレットと2センチ差の激闘を演じた昨年の天皇賞 (秋)。これまでも、記録だけでなく、鮮烈な記憶として残る走りを提供してきたウオッカだからこそ、武豊騎手も陣営も多くのファンが競馬場へ来ることを望 む。

 もちろん、状態の良さがあってのこと。4日にはCウッドで5ハロン65秒台をマーク。しまいも馬なりのまま12秒台で伸ばした。清山助手は「ウ オッカらしい走り。今年は過ごしやすい夏だったし、精神的にも落ち着いてドッシリしている」と太鼓判を押す。秋初戦とはいえ、勝つことが宿命のスターホー ス。「もう一段上のレベルを求められるが、期待できる状態にある。最高の状態で秋のスタートラインに立てる」。ウオッカの走りを見逃す手はない。

2009年10月6日火曜日

【京都大賞典】絶好調!オウケンブルースリ

2009.10.6 05:04 操作メニューをスキップして本文へ
【京都大賞典】絶好調!オウケンブルースリ
復帰戦の京都大賞典から勝負気配の昨年の菊花賞馬オウケンブルースリ【フォト】

 今週から関西も舞台を阪神から京都に移して秋競馬本番を迎える。日曜メーンの京都大賞典には昨年の菊花賞馬オウケン ブルースリが出走する。今春の阪神大賞典で7着に敗退後、馬体立て直しのため休養。ここで賞金を加算しなければ天皇賞・秋やJCに出走できない危険もあ り、復帰初戦から勝負気配が漂う。

久々でも決して叩き台ではない。ここで好勝負して賞金を加算しなければ、今秋の路線が全く見えてこない。昨年の菊花賞馬オウケンブルースリが、思い出の京都で1年ぶりの復活Vに挑む。

  ディープスカイがダービー馬に輝いた翌週の中京で初勝利を挙げたオウケンブルースリ。夏を境にメキメキと頭角を現して、菊花賞では自慢の豪脚で他馬を圧倒 してGI制覇を達成した。しかし、今年初戦の阪神大賞典では泥田の馬場に苦しみ予想外の7着に敗退。その後、蓄積していた疲労が一気に噴出し、予定してい た天皇賞・春と宝塚記念をパスして休養に入った。

 栗東に帰厩したのが9月10日で、坂路を中心に先週まで5本の追い切りを消化。「腰の状 態が良くなり、体がふっくらして先週の時点で492キロ(菊花賞時484キロ)。3歳の頃は装鞍所で立ち上がったりしたが、今はそんな若さも見せない」と 塩津調教助手は気性面の成長を強調する。

 先月30日の1週前追い切りは、坂路でカンパニー(牡8、OP)と併せて4ハロン52秒0-38 秒3-12秒9(一杯に追う)。けいこ駆けする僚馬に必死に食らいつき、眠っていた闘争心にようやく火がついた感じだ。「当週にビシッとやれば仕上がりそ う。久々だけにレース勘が戻ってくれば…」と音無調教師は潜在能力に期待を寄せる。

 菊花賞馬は古馬になってから大成するケースが多いが、その中でも、春のクラシック不出走の馬の活躍ぶりは特筆できる。まだ体ができていない3歳春にハードなレースを経験しなかった分、伸びしろが大きいのだろう。

 オウケンも今回でまだ10戦目と無理使いしていない分、大成する可能性は十分あるはず。まずは京都大賞典で昨秋の力強い走りが見られそうだ。

2009年10月3日土曜日

ファイナル得意中山千二で逆襲/中山11R


巻き返しを狙うファイナルスコアー
巻き返しを狙うファイナルスコアー

<高木一成の読み切った!!:内房S>

 中山7日目のメーンは準オープン馬によるダート短距離戦の内房S。好調高木一成は、中山巧者ファイナルスコアーを狙った。3連単1着固定で、スプリンターズSの資金稼ぎだ。

 ファイナルスコアーが巻き返す。とにかく中山ダート1200メートルは大得意。3走前に現級勝ちした春風Sなど8戦4勝、2着2回と抜群の成績を 残している。先週は1ハロン長いと思われる阪神1400メートルの大阪スポーツ杯(5着)を使ったが、狙いはこちらだったのではないか。来週から東京開催 になるだけに、18頭も除外が出たレースで枠に入れたのはラッキー。連闘になるが、ここは勝負どころとみる。中1週で2勝しているように間隔を詰めた使い 方は苦にしないタイプだし、1200メートルなら抜群の行きっぷりで好位につけながら伸び切れなかった先週みたいなことはないだろう。

 メンバー的にもチャンスだ。今年先着を許した馬にブラッドストーンS2着時のインプルーヴ(1着)、なにわS3着時のラインプレアー(1着)がい るが、前者とは当時1キロ重かった重量が同じになるし、後者は中山では勝ち星がない。このコースなら、今回は逆転のメドが立つ。持ち時計も上位で、脚抜き のいい馬場は歓迎。外枠からダッシュよく飛び出しそうなリンリンリンの直後あたりで折り合いをつけ、直線抜け出しを決める。

 前走大敗のラインプレアーは、休み明けで大幅馬体増が響いた印象。中間入念に乗り込まれているし、中山への輸送で体が絞れていれば上位争いが可能 だ。インプルーヴは逆に大型馬の休み明けで、やや割り引きか。前走内容の良かったリンリンリンはもまれない外枠がプラスに出そうで、逃げ切りに警戒した い。馬単(7)=(9)、(7)=(14)、(7)(8)、(7)(1)、(7)(3)、(7)(6)。

 [2009年10月3日8時10分 紙面から]

2009年10月2日金曜日

【スプリンターズS】ブラスト軽快13秒0


2009.10.2 05:07
【スプリンターズS】ブラスト軽快13秒0
モートン師を背に芝コースでラスト1ハロン13秒0と力強いフットワークで駆け抜けたシーニックブラスト=中山競馬場(撮影・今野顕)【フォト】

 中山競馬場では豪州馬シーニックブラストが芝コースを馬なりで3ハロン46秒1-13秒0。時計以上の軽快な動きで、上々の気配を示した。

豪州からの刺客シーニックブラストは、午前6時45分にモートン調教師を背に中山競馬場芝コースに颯爽と登場した。

 まずダクで水分 を含んだ芝の感触を確かめながら外回りコースを1周し、スプリンターズSの発馬地点となる芝1200メートル付近から1ハロン17秒前後のラップを2ハロ ン。上がり3ハロンから徐々にペースを上げ、手前も上手に替えて直線へ。残り100メートルで鞍上の指示に好反応を見せ、3ハロン46秒1-13秒0(馬 なり)で最終追い切りを終えた。

 その後は砂浴び→国際厩舎内で、裸馬となって自由に15分ほど放し飼いされて草を食べてリラックス。「手前もしっかり替えて初めての右回りも問題なさそう。雨で馬場が柔らかくなればいい走りができると思う」とモートン師は週末の下り坂の天気予報を歓迎する。

  前走の英GIジュライC10着後は4週間ほど休ませてから強めの調教を開始。「英国で5本ほど強めの調教を課して、体はしっかりと造ってある。英国から自 国に戻らなかったのは、検疫の問題と季節が正反対なので馬への負担を考えて英国から直接来日した」。師は転戦の理由を説明。日本馬との力関係については、 「正直わからないが、それよりも自分の馬の状態をベストに持って行くだけ」と明快に答え、来日初戦Vへの意欲を感じさせた。

 シーニックは 芝1200メートル【4・2・1・1】で、GI3勝は出走メンバー中ダントツの実績。グローバルスプリントチャレンジシリーズ(全8戦)で、第1戦ライト ニングS、第2戦キングズスタンドSと2勝を挙げ、今回Vなら優勝賞金とは別に100万米ドル(約8900万円)のボーナスも獲得するだけに、本気度も違 う。外国馬としては3頭目、豪州勢としては06年テイクオーバーターゲット以来3年ぶりの優勝も十分ある。(片岡良典)

鞍上は代打で初コンビ

  今年に入りシーニックブラストの主戦を務めるS・アーノルド騎手は、レース前日の3日に豪州で先約があって来日できないため、M・ザーラ騎手が初騎乗。 「ザーラはアーノルドに似たタイプで、とても優秀なジョッキー」とモートン師の信頼は厚い。シーニックはスプリンターズSの後は香港スプリントに参戦予定 で、ここはアーノルドが騎乗予定。1度だけのチャンスをザーラがどう生かすか。

2009年10月1日木曜日

【スプリンターズS】アルティマ軽快デモ!

2009.10.1 05:04
【スプリンターズS】アルティマ軽快デモ!
自然体の馬なり調整で大一番に備えたアルティマトゥーレ。軽快なフットワークがデキの良さを物語る=美浦トレセン(撮影・千村安雄)【フォト】

 前哨戦のセントウルSで重賞初制覇したアルティマトゥーレは、美浦Pコースを馬なりで5ハロン67秒7、終い13秒0。普段通りの調教で好気配をキープだ。

 ポツポツと降ったり止んだりする雨の中、アルティマトゥーレが軽快にポリトラックを駆け抜けた。中2週を考慮して軽めの調整だが、記者会見に臨んだ奥平雅調教師は、天気とは正反対の晴れやかな表情だ。

 「ここ何戦か、当該週は気分良く走らせて(5ハロン)66~67秒という追い切りでしたから、まったく同じような指示をしたんです。普段通りの調教を心がけました」

  GIでも変わったことはしない。物足りなさも感じる追い切りは5ハロン67秒7、38秒5-13秒0。単走で馬なりと“静”に徹したが、師の言葉にある通 り、ここ一連の出走時と変わりはない。短距離では決定的な2馬身1/2差をつけた前走セントウルS圧勝時のデキを維持している印象だ。

 「年明けには一番下の条件にいた馬で、とても“GIを獲る”とは言えない状況でした。でも、持って生まれた能力でここまで来ましたね」

  トレーナーは感慨深げに快進撃を振り返る。球節の腫れや腰の不安などがたたり、4歳夏までにわずか3戦(2勝)のキャリア。昨秋、奥平雅師の元に転厩して から素質が開花した。500万下条件のスタートとなった年明けからトントン拍子に出世。「かなり激しい気性の持ち主ですが、我々も分かってきました」と心 身を把握できたことを躍進の要因に挙げる。GIの大観衆という不安要素はあるが、前走では馬場入り時の精神状態に改善が見られた。力を出せる態勢は整って いる。

 「類い希なスピードがあって、体も前走時よりピカピカに輝き出してきました。あとはあの子の足を引っ張らないようにするだけ。それで結果が出れば最高ですね」

 普段通りの仕上げで、いざ頂点へ-。最下級条件から始まったシンデレラストーリーを、アルティマトゥーレが実現させようとしている。