2009年10月22日木曜日

【菊花賞】フェスタ8年ぶり関東馬Vへ12秒4


2009.10.22 05:08
【菊花賞】フェスタ8年ぶり関東馬Vへ12秒4
3頭併せで態勢を整えたナカヤマフェスタ(中央)。ゴールを過ぎてからも追われ、仕上げはバッチリ=美浦トレセン(撮影・北野浩之)【フォト】

 牡馬3冠最終戦・菊花賞の追い切りが21日、東西トレセンで行われた。美浦では、ダービー4着馬で秋初戦のセントラ イト記念を完勝したナカヤマフェスタがダートコースで4ハロン51秒4と軽快な動きを披露。ゴールを過ぎてからも追われて、本番に向けて態勢を整えた。 01年マンハッタンカフェ以来8年ぶりの関東馬の優勝に向け、陣営も打つべき手を打って、菊の舞台に臨む。

朝一番、ほとんど蹄跡もない美浦トレセンのダートコースで3頭併せ。秋晴れの空の下で、ナカヤマフェスタが軽快なフットワークを見せた。4ハロン51秒4、37秒6-12秒4のタイム。見届けた二ノ宮敬宇調教師は穏やかな笑顔を浮かべる。

 「周りに馬がいる方が落ち着くんです。気持ち良く走らせることを主眼に置いて、その目的は達成できましたね」

  馬の精神面に配慮した仕上げだが、長丁場を前にして4ハロンの追い切りは手ぬるく映る。だが、併入した内パリオ(牡4、500万下)、2馬身先着した外 クールドリオン(牡4、500万下)をゴールを過ぎて一気に突き放した。「少し遅いと感じた」と話す佐々木幸二調教助手が軽く仕掛けただけで、ゴール後の 2ハロンも28秒3。単純に足すと6ハロン79秒7。手ぬるいどころか、上々の最終追い切りだ。

 秋初戦のセントライト記念を快勝したが、馬場入りをごねたり、騎乗者を振り落としたりと気難しさは相変わらず。「気性が成長した点は?」との質問に二ノ宮師は「成長していません」と即答。会場には笑いも漏れたが、師は大まじめだ。

 「治すことはできなくても、要は走ればいいんです。気持ち良く走らすためには、可愛がりもするし、ケンカもする。(気難しさが解消されて)変わってしまったら、走らなくなるかもしれませんから」

  その長所は、蛯名正義騎手も把握済みだ。「気持ちの前向きさがないことが、3000メートルで逆に競馬がしやすくなるはず」と反応の鈍い右回りの走りをプ ラスにとらえている。その蛯名騎手が制した01年マンハッタンカフェ以来、関東から菊花賞馬は出ていない。落ち着きが長所だったマンハッタンとは正反対の 癖馬だが、心臓の強さを誰もが絶賛するように、フェスタもスタミナは自信がある。

 初の長距離輸送も、ほぼ毎日、調教をともにしている僚馬ナカヤマスウェプトを帯同させる予定で、対策済み。打てる手は全て打った。

 「トモがしっかりして筋肉質の体になりましたね。何とか結果を出してあげたいと思います」

  97年ダイワオーシュウ、04年ホオキパウェーブと2度の菊花賞2着がある二ノ宮師も、“3度目の正直”に意欲を燃やす。気難しさと非凡な能力を併せ持つ 稀代の癖馬ナカヤマフェスタ。万全の追い切りを消化した関東期待の小兵が、大きな自信を胸に淀に向かう。



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